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おが丸初乗船。24時間の船旅へ!!

新橋からゆりかもめに乗船

東京メトロで新橋駅へと降り立つ。
ゆりかもめに乗るのは久しぶりだ。
高い高いと敬遠していたゆりかもめだが、竹芝までは190円。
まぁ、これくらいなら。

竹芝桟橋に停泊するおがさわら丸

竹芝へと近づくと、大きな船が目に入る。
これが小笠原へ行く唯一の交通手段、おがさわら丸だ。
これから向かうのは、船でしか行けない秘境、小笠原諸島だ。

小笠原諸島は、東京から南へ1000km離れた太平洋に浮かぶ島だ。
この島へは空路でのアクセス手段がなく、このおがさわら丸でしか行くことができない。
しかも、片道24時間。おがさわら丸は小笠原で3夜停泊し、また24時間かけて東京へ戻ってくる。
飛行機を使えば国内のどこへだってすぐに到達できるこの時代に、都合6日かけなければ行くことができない秘境だ。
今回、遅れての夏休みがとれたので、これを機に小笠原諸島へ行ってみることにした。

竹芝客船ターミナルで手続き

竹芝駅を降りてすぐの竹芝客船ターミナルで乗船手続きを行う。
といっても予約の段階ですべての情報は送っているので、チケットを引き換えるくらいだ。
乗船前に必要な飲み物や弁当なども、ここで買っておこう。

いよいよ乗船

乗船はチケットに書かれた番号ごとに区切って行われる。
自分は400番台。
700番から順に受付が行われていき、自分が乗船できたのは10時15分頃だった。

今回乗船する二等寝台

乗船してすぐに自分の寝台へと向かう。
二等寝台はカプセルホテルのような狭い空間。
カーテンを閉めれば密閉空間でプライバシーは保てるのだけど、横になれるスペースだけしかない。
まぁ、ドミトリーとかで慣れてる人には『いつも通りの空間』だ。

大きな荷物は手荷物置き場へ

大きな荷物については手荷物置き場へ置くこともできる。
自分のような小さめのスーツケースなら、足元の下駄箱スペースに入れることもできる。
通路に置いてる人も多いけど……

デッキに出て出港の時を待つ

天気がいいなら、デッキに出て過ごすのが一番だ。
いい天気の中、外を眺めてビールを飲む。
これがサイコーに気持ちいい。
ドラの音が鳴り、いよいよ24時間の船旅へ出港する。

レインボーブリッジをくぐる

竹芝桟橋を出て最初の見所はレインボーブリッジだ。
いつもはバイクで通るレインボーブリッジを、今日は船でくぐる。
遊覧船気分で写真を撮る人も多い。

羽田空港近くでは飛行機が上空を通過する

羽田空港あたりまで来ると、そろそろ昼食の時間もあって船内に戻る人も多くなってきた。
自分はご飯を食べてきたのだが、そろそろ持ち込んだ酒が切れてきた。

Haha-jimaではおが丸オリジナルカクテルの販売も

7デッキにある、展望ラウンジHaha-jimaを覗いてみる。
ここでおが丸オリジナルカクテルを発見!!
ボニンブルー700円とミックスナッツ350円を注文。
これを持ってデッキに上がる。

綺麗な青のカクテルを呑みながら海を眺める

小笠原の海の色『ボニンブルー』をイメージした、青いカクテル。
これを呑みながら海を眺める。
小笠原特産のラム酒の香りがしっかりとして、これから向かう島への期待がどんどん高まる。

浦賀水道では他の船と並走する

船は横浜を過ぎて、浦賀水道へと差し掛かる。
ここは船が輻輳する海の難所。
複数の船と並走しながら、東京湾の外を目指す。

ついに島ラムロックに手を出した

ラム酒の香りが気に入ってしまったので、島ラムのロック600円に手を出してしまう。
これをチビチビやりながら、ほろ酔い気分で海を眺めるのが最高に気持ちいい。
日が照っているが、海の上を走る船の上は風が流れているので暑くない。
バイクで走っている時と同じ爽快感に、さらに酒が加わって、最高の気分だ。
そのままうとうとと居眠りまで始める……

夕暮れ近く、島を眺めながら『サンセット』

目が覚めた頃には、船は東京湾を出て伊豆諸島に差し掛かっていた。
そろそろ日が傾いてきていたので、またHaha-jimaでオリジナルカクテルを注文。
夕暮れ時に合わせて『サンセット』を頼んだ。
パッションフルーツリキュールとオレンジジュースを合わせた、夕焼け色のカクテルだ。

太平洋の真ん中で眺める夕焼け

広い海に太陽が沈んでいく。
水平線上に雲が出ていたので日が沈む瞬間は見れなかったけど、何もない海の真ん中で夕日を眺められる機会なんて、なかなかないだろう。
時刻は17時過ぎ。この船に乗って6時間が経過した。
まだまだ船旅の1/4しか経過してないのはびっくりだ。

レストランChichi-jimaで夕食

17時半からレストランが営業開始。
一度はレストランで飯を食おうと思って、レストランへ向かう。
メニューを眺めながら、ラーメンにしようかステーキにしようか迷っていると、並べられていた単品メニューが目に入った。

島寿司と島塩ピクルス

島寿司と島塩ピクルス、こうくれば、ビールは欠かせないだろう。
まさに今日は1日呑んでばかりだったが仕方ない。
おがさわら丸はそれほど大きな船でもなく、レクリエーションみたいなのもない。
ただ、ひたすら贅沢なのは、水平線の向こうまで広がる青い海だ。
つまり、ひたすら海を眺めて酒を飲むくらいしか、やることがないのだ。

いい感じに酒が回ったところで、ごろんと席に横になった。
そろそろ外洋に出て船が揺れはじめている。
揺りかごに揺られるみたいに、ゴロゴロしながら眠りについた。

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