佐久間ダムの堰堤を通り抜け、湖岸道路を走る。
狭いトンネルの中はひんやり冷たい。
トンネルを抜けるとじめっと温かい空気。
となると、眼鏡が真っ白に曇る。
曇りが晴れるまでは、小休止するしかない。
だが、この湖岸道路、道中面白いものがいっぱいあって、なかなか先へ進めない。
新豊根発電所の入り口がぽっかり現れる。
湖岸道路のトンネルと並んで2つトンネルがある様はなかなか面白い光景だ。
足を止めて写真をパチリ
さらに進めると、湖上になにやら巨大なものが!!
これは浚渫船らしい。
ダムに溜まった土砂を浚って、貯水量を確保するために必要なのだろうが、
それにしても巨大な浚渫船だ。
普通のダムの上にいる作業船とは違い、数十メートルの大きさはあろうかという、海の上にいる浚渫船と同じくらい巨大な浚渫船。
灰色に塗られたその姿は、軍艦にも見えてくる。
ついついここでも足を止めてしまう。
そんなこんなでちょくちょく止まっているので、なかなか先へ進まない。
あたりはだんだん暗くなってくる。
そろそろ先を急がねば・・・
そんな矢先、前を横切る影が。あれは・・・
やせいのシカがとびだしてきた!!
エンジンを切って、慌ててカメラを起動する。
セロー(カモシカ)とシカの遭遇。
シカはじっとこちらを見たまま動かない。
逃げないでくれよー・・・と思いながら、写真を撮らせてもらった。
あらかた写真を撮り終えても、シカは動こうとしない。
エンジンを再始動してもピクリともしないシカに手を振って、出発・・・
のつもりが、エンストである。
・・・あまり見ないでくれよ、シカくん。
この後も大きな滝や気持ちいい森林を抜けるルートが続くが、
なにせ距離がかなりある。
延々と湖畔のカーブの連続する道を走っていくのは気持ちいい。
ごく稀に対向車が来るから気が抜けないけど・・・
それにしても距離が長い。
途中ちょっと広いところがあったので、一休み。
まだまだ先が長い。この先は太陽も落ちて、ほぼ真っ暗になってくる。
だいぶ走り続けて、コンビニが見えるあたりまでやってくる。
尻、肩に合わせて、さらに腰まで痛くなってくる。
長めの休憩を取って、水分も補給。
宿のチェックインの門限は21:00
だんだんと余裕がなくなってきた。
飯田に向かって駆け抜ける。