午後からは、法定走行と仕上げ。
パイロンで作られたコースを、ウィンカーや一時停止なども繰り返しながらぐるぐる回っていく。
コースの要所要所にインストラクターが立っていて、
「今のブレーキよかったよ」とか「ウィンカー消し忘れてる」
など声をかけてくれる。
ぐるぐる回りながら、次はもっとうまくやろうと繰り返し繰り返し走っていく。
一通りぐるぐる回ったら、いよいよツーリングの班分け。
インストラクター2名に対して、受講者が4名の組み合わせ。
万が一信号でグループが分断されても大丈夫なようにということであったけど、
これほどの小規模のグループに分け、さらに2人態勢なので、
万が一信号で2グループに分かれてしまっても充分フォローできるというわけだ。
班に別れて、今度は隊列走行の練習。
前の人と左右に別れて千鳥で並んで走る。
インストラクターの合図で1列になったり、また2列になったり。
旋回を繰り返しながら、前に倣って隊列変換しながら付いていく練習。
練習を繰り返したあと、いよいよ隊列は駐車場出口へ。
いよいよ公道デビューだ!!
インストラクターに連れられて初めて普通自動二輪で走る公道。
教習所では40km/hまでしか出したことがなかったけど、ここからは未知の50km/hの世界。
だが、道幅も距離も長いので、安心して出せる速度だ。
練習中にパラついてた雨も、次第に強くなってくる。
ここまで雨が強くなるとは思っておらず、上はレインコートを着ていたが、
下は普通のジーンズで来てしまった。
ズボンはびしょびしょ、トリッカーのシートは幅が狭いのでお尻も痛い。
でも・・・
たーのしー!!
車と比べて圧倒的に近い外の世界。
風、音、匂いがダイレクトに伝わってくる。
甘い匂いがしたと思えば、パン工場が見える。
ぐーっと坂を登って、大きな橋を超える。
下総利根大橋だ。横風が強くなるが、気持ちいい!!
ルートも前の人についていけばいいだけだから、
こちらはライディングに集中できる。
これを一人で行ったら、道が不安で集中できないだろう。
そして隊列は八坂公園へと到着する。
ちょうど蓮の花が見ごろで、蓮の花の向こうに見える東屋が幻想的だ。
先にヤマハの人が待ち構えていて、飲み物なども用意してくれている。
インストラクターさんのアドバイスもしっかり。
うん、途中ウィンカーの消し忘れが多かった・・・
ツーリング中もしっかり見てくれてありがたい。
一休み終えて、トイレも行って、ここからまた元の清水公園へと戻る。
帰り道は行きとはまた違うルートで、新鮮なワクワクがある。
気持ちいい車通りの少ない道を走ったり、途中で細い道に入ってみたり。
それでも極端に難しい道は行かないので、運転はしやすい。
・・・と油断していると、またウィンカーの消し忘れ。
消し忘れがあると、インストラクターさんがサインを送ってくれるからありがたい。
そして気が付けば、もう清水公園は間近だった。
清水公園に到着したら、卒業式。
アンケートを書いて、 「YRAカード」 を貰う。
このカードがあれば、ヤマハのレンタルバイクがいつでも1,000円引きという、
とてもお得なカード。
さらに、今回受講してから1年以内にヤマハの新車を買えば、ヤマハのプロテクタープレゼントという太っ腹だ。
ここまで丸1日教習を受けて、お昼もついて、さらにこのサービスで8,000円とは、元を取りすぎて申し訳ないくらいだ。
そして、無事卒業式を終えた後は、ヤマハバイクの試乗会だ。
MT-25、YRF-R25、MT-03、SERROW、SR400、MT-07(これは大型なので自分は乗れない)、好きなバイクを試乗することができる。
真っ先に選んだのは、購入候補として考えていたSERROW。
トリッカーの兄弟車だけあって、乗り心地はトリッカーに近い。
すこし大柄だけど、乗りやすいバイクだ。
次にSR400。 単気筒400ccだけあって、
乗った瞬間からドコドコ振動がやってくる。
でも、不快ではない気持ちいい振動だ。
走り出してしまうと意外と振動は強くなく、気持ちよく走ってくれるバイクだ。
3台目に選んだのはMT-03。
トリッカー、セロー、SR400と単気筒ばかり乗っていた後に乗った2気筒エンジンは、セローやトリッカーとは違いぬるぬると進んでいく感覚。
ギアを落とさずにカーブを曲がると、トリッカーほど粘らずスコンとエンストした。
低速域よりも、ちょっと回した方がぐいぐいぬるぬる進んで面白い。
車高もセローなどよりだいぶ低いので、地に沿うように走っていく。
今まで乗ったバイクとの違いに驚かされた。
最後に乗ったのはYRF-R25。
こちらはさっきのMT-03よりさらにライディングポジションが低い。
さっきのエンストを反省に、今度は2速で回転数を高めに走る。
トリッカーだとぶんぶんうるさい感じになるけど、
こちらはにゅるにゅるとレスポンスよく加速していく。
ヤバイ、こういったバイクだとついスピードを出してしまいそうだ。
もっとゆっくり走るバイクを選ばなきゃ。
一通りみんなの試乗が終わったら、SR400のエンジン始動体験。
SR400はセルを搭載しておらず、キックでエンジンをかける。
そのため、慣れていないとエンジンをかけることすら難しい。
キックインジゲーターが出るまでキックペダルを踏んで、そこから一気に踏み抜く!!
手間がかかるだけあって、エンジンがかかった時の感動はひとしおだった。
バイク教室が終わって、バイクはトラックに乗せられていく。
磐田ナンバー、浜松ナンバーのバイクがほとんどだったが、なるほど、トラックで運んできたんだ。
これほど手間がかかっているのに、8,000円はお値打ちというしかない。
とりあえず、早く愛車が欲しい。
早く今日の練習の成果を自分のバイクで生かしたい・・・