ダムの駐車場をでて旅を続ける。
しばらく走ると、懐かしいものが見えてきた。
只見線、旧田子倉駅。
秘境駅として有名であったが、2013年に廃止されてしまった。
そりゃそうだ。この辺りには人がまったく住んでいない。
登山口があるから利用者は多少はいたものの、それにしても少ない。
廃止になったものの、駅舎はそのまま残っている。
昔、レンタカーで来てここの駐車場で野宿したなぁ。
谷間には田子倉湖。
眼下に眺めながら進んでいく。
それも、六十里越トンネルまで。
六十里越トンネルをすぎると新潟県に入る。
さて、このまま新潟までまっすぐ向かってもいいが、せっかくここまで来たんだ。
Googleストリートビューでは途中までしか映ってなかった、新潟県道385号の終点まで行ってみよう。
大白川駅から分岐した道は、ダムの周辺は綺麗な二車線道路になっている。
山を登るにつれて、次第に大きな川が細くなり、綺麗な清流へとなっていく。
途中ダートが少しばかり、ここがストリートビューが途切れた地点だ。
そこから1kmも行かないうちに、道路の終わりがやってきた。
ここから先は、自動車ではいけない様だ。
登山口となっていて、そこそこの大きさの駐車場がある。
ここに止めた人は、登山に向かったのだろう。
道路の終わりが見れたところで、来たみちを折り返す。
そういえば、途中に浅草山麓エコ・ミュージアムなんて施設があったんだ。
エコセンターの屋内の展示はそれほど多くない。
森に住む動物たちの展示をサクッと見た後、係りの人に森の方の散策を薦められる。
シールも貰ったし、せっかくだし歩いてみるか。
歩道は木材のチップで舗装されていて、ふかふかして歩きやすい。
気持ちいい木立の散策路だ。
一般的に野山を散策するといっても、足場が悪かったりして結構大変だったりするが、「気持ちいい野山」を「歩きやすく散策する」ということについては、ここはかなりハイレベルだ。
遠くに見える浅草山。
この「浅草山麓遊々の森」は、端から端まで行ったら結構な距離になる。
でも、サクッと入り口のあたりを回るだけでも、結構気持ちいい森林浴になる。
大自然に癒されて、次はどこへ行こうか。